Pなどがやってもうまくいかない現状があります。また、移動耕作を止めさせるための調査も数多く行っておりますが現実的にはあまり改善されておりません。 ラオスの農業発展を最も阻んでいるのは人的資源の不足であると思います。ラオスの開発を行う場合、人的資源の検討をまず行うことが重要であると思います。いろいろな調査団や協力援助が派遣されているわけですが、この場合、調査を受け入れる側の文化的な状況を十分押さえていかないといけないのではないでしょうか。将来のプロジェクトとしては人間資源の開発、文化を含めて、人間という部分を押さえていただければと思います。 川野: 人的協力についてですが、日本国政府の報告によりますと、ラオスから日本に来て研修を受けた方が740名、日本から教えに行った専門家が二百数十名、また私どものような調査でラオスを訪問した人が1000名にも登っています。 日本に来て研修を受けたラオスの方々が、何を学んでいったか、私自身その報告をぜひ知りたいと思いますし、専門家の派遣についてもどのような結果が出たのか知りたいと思っております。これまでに何ができて、何ができなかったのかを日本の側でも検討いたしますし、ラオスの方にも伺ってみたいと思っております。 農業開発をどのように行うかについては具体的に検討していくしかないと思っております。農業開発にしろ、農業投入物を利用するにせよ、試験研究、農業普及であるにせよ、すべて人間が行うことであります。したがって、おっしゃるとおり、人間資源開発が行われなければまったく効果を発揮しないと思います。 タイ:ソンワスディ議員 ラオスの開発を図る場合、ご指摘のとおりインフラの整備が必要であると思います。タイもルアン・パバン空港整備事業への援助を行っております。また、道路網の拡充も不可欠です。現在、オーストラリアがタイ=ラオス国際橋梁の設置に同意し、タイとラオスをつなぐ第2、第3の橋が計画されています。しかし、橋が作られても使われていないのです。インフラを整備すると同時にそれをどう利用するかというソフト面での拡充が重要であると思います。 議長:川野先生ありがとうございました。
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